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装飾装飾

装飾装飾

2020.02.10ひとりごとひとりごと
スタッフのひとりごと♡2/10

♪楽器ご紹介♪

みなさまこんにちは(^○^)♪

今回は、当館の所蔵品で一番大きな楽器をご紹介いたします。

 

高さ3.5メートル、幅5メートル!ホールに入ってすぐ目に飛び込んでくる ガビオリフェアグラウンドオルガンです。楽器名が長いので、当館では『ガヴィ』とみんな呼んでいます♪

☆プロフィール☆

制作国 フランス

制作年 1920年 (復元1999年)

製作社 ガビオリ社

動力  電気モーター

サイズ W5150 D1250 H3400

 

フェアグラウンドオルガンは、19世紀末から第2次世界大戦が始まるまでの間、遊園地やメリーゴーランド、スケートリンク、カーニバルなどにぎやかな場所で活躍していました。人々のざわめきの中でも聞こえる力強い和音と美しく装飾された外見が特徴です。この装飾は、19世紀末にヨーロッパ各国で流行した美術様式「アールヌーヴォー」と呼ばれています。新しい芸術とも訳されるこの様式は、造形美術のみならず建築、工芸デザイン、ポスターや挿絵などの広告デザイン等、多くの分野で展開されました。動植物や女性をモチーフに、優美で華麗な曲線文様と、鉄やガラスの素材を基に造形化されているのが特徴です。当館のガヴィも、とても素敵な曲線文様と艶めかしい女性がご来館いただいたお客様の目を惹いています(*^^)v

そして、移動に便利な組み立て式!専門の職人の手によって数日かけて組み立てられ、心躍るリズムで人々に娯楽を提供しました。当館のガヴィは321本のオルガンパイプにベースドラム、スネアドラム、ウッドブロック、シンバル、と正面に人形5体付いていて、にぎやかな演奏を聴かせてくれます。もちろん、ホール入口から運び込んで組み立てたものですよ~♪

 

ちなみに、アールヌーヴォーは19世紀イギリスで活躍した詩人、工芸家、社会思想啓蒙家のウイリアム・モリスが主宰した「アーツ・アンド・クラフト」運動や、日本の浮世絵などからも多くの影響を受けており、平面的かつ装飾的な空間構成を取り入れています。そして夏目漱石の小説「我輩は猫である」の本の装丁、与謝野晶子の歌集「みだれ髪」や雑誌「明星」等の表紙、紙面を華やかに彩っていました。

さて、この写真は毎年この時期(ロープウェイが年間点検中の長期休館日)に行っている楽器メンテナンスの風景です!

楽器正面を外してのチューニング、音が1音抜けていたのをちゃんと鳴るようにと約3日間の短い間でメンテナンスをしていただきました。

メンテ後の素晴らしい音色を聴きに、浜名湖オルゴールミュージアムに遊びに来てください(^○^)♪

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