イベント&ニュース

装飾装飾

装飾装飾

2016.08.31ニュースニュース
Monologues of Joseph 第8回(最終回)

20160123_バナー_渡邉

Monologues of Joseph

オルゴールミュージアム隠れスタッフ、ジョセフ氏が語る豆知識。

コレを読めば、オルゴールミュージアムに来たくなるかも。

第8回 時計の不思議

オルゴールもからくりオートマタも共に行きつく先は時計の技術が源です。

この技術はオルゴールやからくりオートマタにも応用されましたが、今では時計(時間)そのものが私達の生活、いや人生をも管理しています。この世に生を受けそして去りゆく時も時間と密接に向き合っています。

でも、ちょっと待って下さい。現在の12進法(定時法)は明治6年1月1日以降に実施されましたが、それ以前の不定時法が採用されていた江戸期ではどうだったのでしょう。

 

驚くことに、時間は人間の管理下にあり季節ごとにその姿を変えておりました。物の本によりますと、朝の定義は日にかざして指先が見えたとき、夜は逆に日にかざした指先が見えなくなったときとあります。この不定時法とは季節によって時間帯が変えられ、人々の生活に合わせて時を知らせる便利な仕組みでした。

たとえば、草木も眠る丑三つ時は季節によってその時間帯が伸び縮みするのです。農耕文化主体の江戸庶民は、常に日の出、日の入りを基本に生活をしていたことになります。おおらかな時代だったのですね。

反対に、工業生産主体の現代人は常に時間に縛られていて、朝暗くても目覚まし時計で起こされ、日が暮れても明るい電灯のもとで働き続けなければなりません。これに比べ、江戸の夜は漆黒の闇で、蝋燭の灯りなどはまじないみたいなものでした。そこでこの便利な不定時法なるものが考案されたのでしょう。

その後、田中久重(からくり儀衛門)は西洋時計と和時計がコラボした万年時計を考案、季節によって移ろう天体の運行までわかる万能時計を製作し世界を驚かせました。日本が西洋文化の影響に伴い工業生産化してゆく実情に合わせて両立できる時計を考案したのかもしれませんね。

余談ですが、かの元禄赤穂事件も用意周到に時間と対峙することで成しえた快挙だったと思われます。歴史の陰に時計ありですね。

 

すべりのジョセフのひとり言Monologues of Josephもこれにて最終回。知るは楽しみなりと申しますが、とにかく少年老い易く学成り難し。

皆さんもいろいろなことを学びそれを人に伝えていってくださいね!楽しいエピソードをたくさん盛り込んでくれるとより楽しめますよっ!!  Joseph

 

 

クレジットカード・交通系ICカード・
電子マネー
各種決済方法で
お支払いいただけます。
詳しくはこちら
クレジットカード・交通系ICカード・電子マネー クレジットカード・交通系ICカード・電子マネー