これ、何をしているところでしょうか?
このピアノの裏側です!
「12/6は音の日」
1877年12/6エジソンが録音に成功したということで、1994(平成6)年に制定されたそうです。
蓄音機が発明された日ということですね!
当館にもエジソン型の蓄音機があり、たま~に実演にも登場します!
エジソンの蓄音機はよく見る円盤(レコード)ではなく
円筒型のこれ「蝋管」が曲を記録しているんです。
「エジソンは偉い人」というのはちびまる子ちゃんの歌でもおなじみですが、蓄音機ができるまでは、歌手の声も生で聴くしかない。亡くなった方の声を聞くこともできなかった・・・。と考えると、改めてすごい発明だったんだな~と思います。
1877年、30才のとき、エジソンは蓄音機の発明に成功。
「なぜ蓄音機を発明できたのか?」という質問に、エジソンは
「私は耳が悪かった。だから、蓄音機を発明できたのです」とこたえたそうです。
難聴のエジソンは、ピアノに近づいても音はかすかにしか聞えないので、ピアノに近づき、抱きつくようにして音を求め、頭をピアノに押し付けると、音が頭蓋骨の中で微かに響いたようです。ピアノの蓋に噛み付くと、彼の歯が振動でガタガタと震え、その震えが頭に響き渡ったそうです。エジソンは涙を流しながら、ピアノの蓋に噛み付いて、美しい音を聞き続けたといわれています。
さすがに私はピアノにかみつくわけにはいかないので、割りばしをくわえて、ピアノの響版に当ててみました!
それが最初の写真でした!
せっかくなのでオルゴールの響きも感じてみよう!とこのオルゴールの裏でも!
夢中になりすぎて、前歯が折れないように注意が必要です!!
「音は振動だ!」
この体験で、理論を超越してエジソンの身体に鋭く深く刻み込まれ、
①振動は記録することが可能である。
②振動の記録は再生可能である。
音が振動ならば、記録できるはずだ。と確信し、様々な実験を試みました。
世界で最初の録音は、エジソンが自ら歌った「メリーさんの子羊」。ゼンマイ仕掛けの円筒の蓄音機が動き始め、”May had a little lamb, little lamb, little lamb”と柔らかく温かい音を立てるのを聞いたとき、彼は全身が震えるのを感じたといわれています。
去年、当館では佐々木幸弥先生をお招きし、蓄音機の録音実験イベントを行いました。
皆様に大きな声で吹き込みをしていただきました!
録音は削るということなので、
このように、粉がふいたような状態に・・・
その後、拭き取り、耳をすまして聴いてみます・・・
かすかに声が聞こえた瞬間!会場が一体になりました!
今はスマホで録音、録画、再生が簡単にできる時代ですが、驚き、そして感動しました!
142年前にエジソンの声を聴いた人々はさぞかし驚いたことでしょう。
皆様もご自宅のピアノの響板やギターに手を当ててみたり、わりばしを口にくわえて当て、振動を「音を」感じてみてください♪