秋と言えばスポーツの秋や食欲の秋、芸術の秋など〇〇の秋という言葉をよく聞くのではないでしょうか?今回は芸術の秋にちなんで、当館の所蔵品を楽しんでいただくための観賞ポイントをご紹介します。
まずは、この時期にある当館のイベントのご紹介。
9月21日(土)から10月27日(日)まで【MUSIC TOUR AROUND THE WORLD】を開催しております。1日1回11:10~から約40分間のイベントです。
オリジナルキャラクター、シリンダーくんとディスクちゃんが登場するオリジナルストーリーに沿って、所蔵品の音色をお聴きいただく特別プログラム♪ストーリーの始まりはとあるフェスティバル会場。お金持ちのお坊ちゃまであるシリンダーくんプロデュースの世界一周の旅へ出発!世界を旅する気分になれる?!スペシャルコンサートです。
イベントの内容は是非ご来館いただいてお楽しみいただきたいと思いますが、さらに楽しめるよう楽器の注目ポイントをご紹介!
はじめに登場する当館最大の所蔵品、フェアグランドオルガン。
音色の大きさ、見た目の装飾の華やかさもさることながら、注目していただきたいのは正面にいる5体の人形たち。
なかなか個性的な見た目をしていますが、演奏中彼女たちも頑張って楽器を演奏しているんです。真ん中の子はハープを弾いていませんがサボっているわけではありません。どんな動きをしているのかご覧いただきながらお楽しみいただきたい所蔵品です。
そしてシリンダーくんのふるさとであるスイス製のシリンダーオルゴール。
上部の山羊の彫刻、側面にはスイスの国花であるエーデルワイスが彫られています。そしてこちらの部分。
綺麗に削り取られてしまっていますが、ここには何が刻まれていたのでしょうか?なぜ削り取られているのでしょうか?いったいなにがあったのか、そんな謎を考えながらお聴きいただくとより深く楽しめるのではないでしょうか。
ディスクちゃんのふるさとであるドイツ製のディスクオルゴールの紹介もあります。
このオルゴールの特徴はなんといても競馬が楽しめるところ!当時も酒場やレストランなどで賭け事が行われていたと思われます。同じ数字になることも違う数字になることもあるので、実際演奏が終わるまで1着は分かりません。スタッフでもなかなか当たることがないので、是非何番が1着になるか予想しながらお楽しみいただきたいと思います。
そしてオートマタの紹介もあります。
注目ポイントは3cmほどの小さな小鳥。赤や青や黄色に輝くこの羽、着色していません!ハチドリの羽を1枚1枚張り合わせて作られています。
ハチドリはアラスカ半島からアルゼンチン北部まで約350種が生息しています。 多くの種は 10cmほどの小さい鳥で、一番小さいのは、キューバに生息するマメハチドリ。体長 4~6cm、体重 は2g!1円玉2枚分と同じ重さです!羽の色には金属のような光沢があり、見る方向によってさまざまな色に変化します。「羽ばたく宝石」とも言われているんです。
そんなハチドリの羽を使って作られているシンギングバード。できる限り近づいてご覧いただきたいと思います。
最後はオルゴールミュージアム総選挙でも1位を獲得した、当館人気の自動演奏楽器!
パッと見シンプルな形ですが、よく見ると中に様々な楽器が入っているのが見えるかと思います。オーケストリオンと呼ばれるオーケストラやバンドのような音を奏でる音楽演奏機械です。楽器は全部で9種類♪そしてなかなか見ることができない下の扉も、演奏中と演奏会終了後はオープンしているので動力や仕組みが見て取れます!
上記紹介した楽器以外にも、当館数多くの楽器を所蔵しております。彫刻、象嵌、トールペイントなどなど、音色以外にも注目すべきポイントは様々あります。
家庭用のオルゴールは象嵌細工が施されている物が多いです。
営業用の楽器はお金が必要です。運が良ければ演奏会中にお金を入れることができるかもしれません。
鍵穴一つとっても結構違いますね。
演奏会中以外に楽器の細かい部分も観察してみてください。
芸術鑑賞の後は何か創作をしたくなりませんか?何かを作りたくとも、道具も材料もそろってないというあなた!1階売店の体験工房でオンリーワンのオルゴールが作れます♪
童謡、ポップス、クラシックなど約100曲の中から好きな曲、13種類のケースから好きなケースを選びます。あとはお好きなパーツを好きなだけ飾れば、自分だけのオリジナルオルゴールの完成です!(ケースやパーツによってお値段は異なります。)パーツも様々あるので、曲に合わせたり、自分の好みでまとめたりとお客様によって個性が出るので毎回完成品を見るのが楽しみです。
たまにオルゴールのメカだけ買い、自宅でケースを自作する方もいらっしゃいます。ケースにより音色が変わってくることもありますので、いちからこだわりたい方はケースから自作してみるのも芸術の秋らしくていいのではないでしょうか。
ちなみに芸術の秋という言葉の由来はある雑誌がきっかけだったそうです。他にも大きな展覧会が開催されているのも秋が多く、芸術祭と呼ばれる文化庁主催の諸芸術の祭典も秋に行われています。秋は過ごしやすいこともあり、創作活動がしやすいと思います。実際夏は暑すぎて創作意欲は減り、冬は寒すぎて手が動かないと言い訳を重ねる日々…道具はそろえども完成品に至らない小物達…レジンにガラスにつまみ細工にウッドバーニング…。
最近刺繍にも興味があるのですが、これ以上手を付けると収拾がつかなくなりそうなので我慢します。
展覧会やハンドメイドフェスタに赴くと創作意欲が高まるので今年の秋は作りかけではなく完成品を作り上げたいと思います!