クリスマスがやってキタ~~!!
キラキラなイルミネーションが街やショップなど、華やかに彩られてテンションも上がってきたのではないでしょうか?(私はかなり上がってます♪)
クリスマスは一般的にイエス・キリストの誕生日とされていますが、新約聖書にはキリストの誕生日を特定する記述はなく、誕生日ではなく降誕を記念する日なのだそうです。
日本では、24日の夜中にサンタクロースがプレセントをくれるので、25日クリスマスの朝は子供たちの歓喜の声が…!? 他の国々はどうなのでしょうか? カトリックの影響が強いイタリア、フランスなどでは、クリスマスは12月25日に始まり、1月6日の公現祭(エピファニア)にプレゼントを貰います。ちなみに、イタリアではプレゼントを持ってくるのは魔女ベファーナとされ、その年の良い子には素敵なプレゼントを悪い子には靴下に炭を入れていくそうです。ドイツでは、12月5日にクリスマスが始まり、6日のニコラウスの日にプレゼントを貰います。北部ではヴァイナハツマン(降誕祭の男)、南部ではクリスト・キント(キリストの子)が、それぞれプレゼントを持って来てくれます。やはり、プレゼントを貰えるのは良い子だけで悪い子には石炭や地域によっては木の枝で打たれることも…?! アメリカ合衆国では、11月後半からクリスマスツリーや飾り付けを家族みんなで行い、サンタクロースからと家族でプレゼントを交換する習慣があり、25日まではツリーの下に置いておき、クリスマス当日の朝に開けるようです。
キリスト教徒が多い国では、家族と静かに過ごすための日で、遠くに暮らしていると両親の家に集まり一緒に時間を過ごします。当日はほとんどのお店や公共機関は休み、外出するのは教会のミサに行くぐらいです。そして、伝統的な料理を楽しみます。
さて、クリスマスにはケーキが欠かせませんが日本でクリスマスケーキを食べ始めたのいつ頃なのでしょうか? また、世界ではどのようなケーキを食べているのでしょうか?
まず、日本で定番のクリスマスケーキを作ったのは、老舗お菓子メーカー「不二家」です。不二家の創業者、藤井林右衛門氏がアメリカに修行に行った際に出会ったイチゴショートケーキを日本人好みにアレンジして、スポンジケーキに生クリームをぬり、砂糖で作ったサンタクロースや家、イチゴやチョコレートが飾られたショートケーキを1922年に不二家から販売しました。当時は材料など高価で庶民には贅沢品で、一般に普及したのは1950年に入ってからと言われています。
ちなみに、日本初のクリスマスケーキは不二家が1910年に販売したそうですが、バターケーキをフォンダン(砂糖衣)でコーティングし、アラザン(銀色の粒々)をトッピングしたとてもシンプルなケーキだったそうです。
次に、日本でもお馴染み フランスのビュッシュ・ド・ノエルです。
フランス語でビュッシュは「木」、ノエルは「クリスマス」という意味で、直訳するとクリスマスの木という意味になります。ロールケーキの表面をココアクリームで覆い、フォークで表面を薄くひっかくように筋をつけて樹皮を表現します。あとは、お好みでフルーツや粉糖などでデコレーションするクリスマスには欠かせないフランスのお菓子です。
ビュッシュ・ド・ノエルの由来については諸説ありますが、キリストの生誕を祝い、夜通し暖炉に薪をくべて燃やしたことに由来します。本来は、本物の丸太を燃やしていたそうですが、時が経つにつれ習慣が薄れ、代わりにお菓子のビュッシュ・ド・ノエルが広まっていったそうです。
続いて、イギリスの伝統的なお菓子 クリスマスプディングです。
プディングと言っても卵、牛乳、砂糖で作るプリンとは違い、小麦粉、生パン粉、木の実、ミンスミートと呼ばれる牛脂(ケンネ脂もしくはバター)、砂糖、卵、ブランデーに漬けたドライフルーツなどの材料を願い事をしながら混ぜ合わせ一晩寝かせて焼き上げた、濃厚なクリスマスのお菓子で、さまざまな伝統やジンクスがあります。
例えば、
・キリスト教で不吉とされる13を打ち破るという意味から、13の材料を使わなくてはいけない。
・材料を混ぜ合わせるとき、家族全員が順番に願い事をしながら時計回りに混ぜる。
・銀貨、指ぬき、指輪などを入れて焼き、切り分けて当たった人は幸運になる。
(銀貨…お金持ち・指ぬき…幸福・指輪…結婚)
・銀貨と指輪を入れて、独身の男女に当たったらその2人は運命の赤い糸で結ばれている。
などがあり、映画ハリーポッターでも登場しています。
もともとは牛や羊の肉を煮込み、プラムやレーズンなどを入れワインとスパイスで合わせたスープのようなものがクリスマスプディングの起源とされ、時代と共にレシピが変わり現在のようなケーキになったようです。
次に、ドイツの伝統的なお菓子 シュトーレンです。
今から約700年前の1329年に誕生し、表面に粉砂糖をまぶすことで、布に包まれた幼いイエスに似ているとされ、クリスマスの贈り物として司教に献上されていました。また、シュトーレンはドイツ語で、坑道(トンネル)という意味で、断面が坑道に似ていることからつけられたそうです。生地にナッツやドライフルーツなどを混ぜて焼き上げ、最後に粉砂糖を表面が白くなるまでまぶします。
正式な食べ方としては、クリスマスイブの4週間前からクリスマス当日のアドヴェント(待降節)の期間に、少しずつスライスして食べます。日を追うごとにフルーツの風味が生地に移り、熟成されていくシュトーレンを近づいてくるクリスマスと共に楽しみます。
他にも、イタリアのパネットーネ、フィンランドのヨウルトルットゥ など様々なクリスマスケーキがあります。
そして、浜名湖オルゴールミュージアムショップにもケーキのオルゴールがあります。甘いものは苦手な方など、オルゴールケーキでクリスマスを楽しんでみてはいかがでしょうか?